こんにちは、なおです!
WordPressでブログを運営していると「スラッグ」という単語をよく見かけます。
最初は何なのかわからずにスルーしていました^^;
しかし、ブログを始めるのにパーマリンクについて調べていたときに、「スラッグ」も大切なものと知りました。
今回は、「スラッグ」の意味やWordPressでの設定方法、また「スラッグ」を決めるポイントについてまとめました。
スラッグとは
「スラッグ」とは、ブログの投稿やカテゴリーひとつひとつに与えられている固有の文字列(言葉)です。
その投稿やカテゴリー唯一のもので、基本的に重複するものはありません。
また、パーマリンクの設定によりますが、「スラッグ」はURL(アドレス)に深く関わってきます。
今ご覧いただいているこの投稿を例にしてご紹介します。
まず、私たちが普段見ているホームページには、それぞれのページごとに「URL(アドレス)」があります。
WordPressで運営しているブログにおいてもそれは同じで、それぞれの投稿ごとに「URL」があります。
当ブログでは、ドメイン(korenasorena.com)の後ろに「/」(スラッシュ)、その後ろに「スラッグ」という構成がURLになるようにパーマリンクを設定しています。

「https://korenasorena.com/スラッグ」という形ですね^^
パーマリンクの設定については、前回ご紹介したこちらをご覧ください。
また、今ご覧いただいているこの投稿のスラッグは「wordpress-slug」と設定しました。
すると、この投稿のURLは次のようになります。
https://korenasorena.com/wordpress-slug/
末尾の部分が「wordpress-slug」と、この投稿の「スラッグ」になっているのがわかります。
このように、パーマリンクの設定により「スラッグ」を用いたURLにすることができます。
「スラッグ」は、投稿時やカテゴリーの作成時などに自分で好きなものを設定することができます。
逆に、自分で設定しないとWordPressが自動的にスラッグを与えます。
投稿の場合には「投稿のタイトル」、カテゴリーの場合には「カテゴリー名」がそのまま「スラッグ」として自動的に設定されます。
「スラッグ」は投稿の他に、固定ページ、カテゴリー、タグにもあります。
WordPressでスラッグの設定方法
ここでは、WordPressで「スラッグ」を設定する方法をご紹介します。

「スラッグを決めるポイント」については、後ほどご紹介します。
投稿のスラッグの設定方法
ブロックエディターの場合
ブロックエディター(Gutenberg)で「スラッグ」の設定方法は次のとおりです。
新規投稿の画面で「タイトル」を入力したら「下書きとして保存」をクリックして、まず下書きとして投稿を保存します。

保存が完了したら、もう一度タイトルの部分をクリックします。
すると、タイトルの上にパーマリンクという欄が表示されます。
そのパーマリンクの欄にある「編集」ボタンをクリックすると、スラッグを入力できるようになります。

タイトルがそのまま入力されているの状態になっているので、それを削除して設定したいのスラッグを入力し、「保存」ボタンをクリックします。

すると、設定した「スラッグ」が適用されてパーマリンクが変更されます。
パーマリンクが希望のものに変更されているのを確認したら、再び「下書きとして保存」をクリックして投稿を保存します。

もう一つの方法として、タイトルをクリックしたときに画面右側に表示される「URLスラッグ」という欄でも、スラッグを設定することができます。

どちらの方法でも「スラッグ」を設定できますので、お好みの方法で設定してください。
タイトルの上のパーマリンクが希望のものになっていれば、「スラッグ」の設定は完了です。
あとは、投稿を書き進めていきましょう。
クラシックエディターや旧エディターの場合
プラグイン「Classic Editor(クラシックエディター)」を利用している場合や、以前のバージョンのWordPressで旧エディターをお使いの場合で、「スラッグ」の設定方法は次のとおりです。
新規投稿の画面でタイトルを入力したら「下書きとして保存」をクリックして、まず下書きとして投稿を保存します。

保存が完了すると、タイトルの下にパーマリンクという欄が表示され、そこにURLが表示されます。
そのパーマリンクの欄にある「編集」ボタンをクリックすると、スラッグを入力できるようになります。

タイトルがそのまま入力されているの状態になっているので、それを削除して設定したいスラッグを入力し、「OK」ボタンをクリックします。

すると、設定した「スラッグ」が適用されてパーマリンクが変更されます。
パーマリンクが希望のものに変更されているのを確認したら、再び「下書きとして保存」をクリックして投稿を保存します。

これで「スラッグ」設定は完了です。
ただし、WordPressのテーマによってはこの方法で変更できない場合があります。
そこで、もう一つのスラッグの変更方法をご紹介します。
準備:スラッグの項目を表示する(最初の1回のみ)
WordPressのデフォルトの状態では、投稿画面に「スラッグ」の項目が表示されないようになっていますので、「スラッグ」の項目を表示するように設定します。

この設定は最初の1回行えば、2回目以降は必要ありません。
新規投稿画面を表示します。
右上にある「表示オプション」をクリックして、表示オプションの設定を開きます。

表示オプションの設定の中にある「スラッグ」にチェックを入れます。これにより投稿画面の下の方に「スラッグ」の項目が表示されるようになります。
チェックを入れたら「表示オプション」を再びクリックして、表示オプションの設定を閉じます。

「スラッグ」を設定する
新規投稿の画面でタイトルを入力します。

そのまま画面を下の方にスクロールすると「スラッグ」という項目がありますので、そこに設定したいスラッグを入力します。

画面の上まで戻り、右側にある「下書きとして保存」をクリックして保存すると、タイトルの下にパーマリンク(URL)が表示されるので、希望のものになっているか確認します。

これで「スラッグ」の設定は完了です。
どちらの方法でも「スラッグ」を設定できますので、お好みの方法で設定してください。
あとは、投稿を書き進めていきましょう。
カテゴリーのスラッグの付け方
カテゴリーにも「スラッグ」があります。
ここでは、カテゴリーを新規に追加する方法をご紹介します。
管理画面の左側のメニューより、「投稿>カテゴリー」をクリックして、カテゴリーの設定画面を表示します。

新規カテゴリーを追加の欄で、名前に「カテゴリー名」を入力し、スラッグにそのカテゴリーに設定したい「スラッグ」を入力します。
入力が終わりましたら、「新規カテゴリーを追加」ボタンをクリックして保存します。

固定ページのスラッグの付け方
固定ページにも「スラッグ」があります。
固定ページの「スラッグ」は、投稿のスラッグの設定と同様の方法で設定します。
タグのスラッグの付け方
タグにも「スラッグ」があります。
タグの「スラッグ」管理画面の左側のメニューより、「投稿>タグ」をクリックして、タグの設定画面を表示します。
新規タグを追加欄で、名前に「タグ名」を入力し、スラッグにそのタグに設定したい「スラッグ」を入力します。
入力が終わりましたら、「新規タグを追加」ボタンをクリックして保存します。
スラッグを決めるポイント
ここでは、スラッグを決めるときに気をつけたいポイントをご紹介します。
ポイントは次のとおりです。
- 日本語は使わず、半角英数字を使用しよう(小文字で統一しよう)
- 投稿と関連性のあるものにしよう
- 単語を区切るには「_」(アンダースコア)ではなく「-」(ハイフン)を使用しよう
- 重複しないように気をつけよう
- 後から変更するときは気をつけよう

ひとつずつご紹介します。
日本語は使わず、半角英数字を使用しよう
スラッグを決めるときには日本語を使わずに、半角英数字を使って英語(またはローマ字)を使用しましょう。
「スラッグ」を日本語で設定することは可能です。
ただし、日本語を設定した場合には、いろいろな場所でURLエンコードというもので長い文字列に変換(エンコード)されてしまいます。
例:日本語でスラッグを設定した場合(「テストページ」がスラッグ)
https://*****.com/テストページ/
URLエンコードされたURL
https://*****.com/%e3%83%86%e3%82%b9%e3%83%88%e3%83%9a%e3%83%bc%e3%82%b8/
とても長く、またひと目では何か分からないものに変換されてしまいます。

これでは何が書いてあるのかわからないですね^^;
エラーの原因になったり、リンクやシェアをされづらくなってしまいますので、「スラッグ」には日本語を使わないようにして、半角英数字で付けるようにしましょう。
スラッグの設定を忘れてしまうと
投稿時やカテゴリーの追加時に「スラッグ」の設定を忘れてしまうと、記事のタイトルやカテゴリー名が自動的に設定されてしまいます。
タイトルはほとんどの場合日本語だと思いますので、知らない間に「スラッグ」が日本語になってしまう事になります。
「スラッグ」が日本語になってしまわないように、スラッグの設定は忘れないようにしましょう。
また、一般的にスラッグは小文字で統一されることが多いので、大文字は使わずにすべて小文字にすることをおすすめします。
投稿と関連性のあるものにしよう
検索結果の画面やSNSのシェア、外部リンクなどでURLを見かけたときに、IDや連番などではそれを見ても内容はわかりません。
投稿の内容がわかる単語になっている方が、ユーザーにとって親切です。
そこで「スラッグ」は、投稿の内容と関連性のあるものにしましょう。
「_」(アンダースコア)ではなく「-」(ハイフン)を使用しよう
「スラッグ」に複数の単語を使用する場合には、区切り記号を使いましょう。
その場合には「_」(アンダースコア)ではなく、「-」(ハイフン)を使用します。
例:単語がつながった場合
wordpressslug
例:区切り文字で区切った場合
wordpress-slug
これには2つの理由があります。
ユーザーがURLを見たときにわかりやすいから
複数の単語をそのまま繋げていると、ユーザーがURLを見たときに分かりづらいものになってしまいます。
上記の「投稿と関連性のあるものにしよう」とともに、複数の単語の場合には区切り文字で区切る方が、ユーザーにとってより分かりやすくなります。
Googleが推奨しているから
GoogleではURLについて次のように説明しています。
「URL では区切り記号を使うと効果的です。http://www.example.com/green-dress.html という URL の方が、http://www.example.com/greendress.html という URL よりずっとわかりやすくなります。URL にはアンダースコア(_)ではなくハイフン(-)を使用することをおすすめします。」
Google Search Consoleヘルプ – シンプルな URL 構造を維持する
https://support.google.com/webmasters/answer/76329?hl=ja
このようにGoogleでは区切り記号で区切ること、またその時には「-」(ハイフン)を使用することをすすめています。

うちではGoogleさんが言うてはるようにしています^^
重複しないように気をつけよう
「スラッグ」を設定するときには、他の投稿やカテゴリーなどですでに使用している「スラッグ」と重複しないようにしましょう。
設定した「スラッグ」がすでに他で使用されているものだった場合には、WordPressが自動的に「-2」などを後ろに付けてしまいます。
この時WordPressは「重複していましたよ」とか「後ろに-2を付けたよ」とは教えてくれません。
何も言わずスッと後ろに「-2」を付けてくれます。
意図したものになっていないのに気づかないままになってしまうことがありますので、「スラッグ」には重複しないものを設定するように気をつけましょう。

投稿が多くなってくると重複しやすくなるので注意しましょう^^
また、ちゃんと設定した「スラッグ」になっているか、念のため投稿後はURLを確認するようにしましょう。
後から変更するときは気をつけよう
当ブログのようにURLの一部に「スラッグ」を使用するパーマリンクの設定の場合には、投稿後に「スラッグ」を変更することはおすすめしません。
「スラッグ」がURLの一部になっているので、投稿後に「スラッグ」を変更すると、その投稿のURL自体が変わってしまいます。
また、URLの一部にカテゴリー名を使用するパーマリンクの設定の場合にも、注意が必要です。
カテゴリーの「スラッグ」を変更すると、そのカテゴリーに属するすべての投稿のURLが変わってしまいます。
URLが変わってしまうと、Googleの検索や他のサイトからの外部リンクなどがすべてリンク切れになってしまいます。
また、同じブログの中でも内部リンクがリンク切れになってしまうので、修正やリダイレクトなどが必要になります。
これらのように、いろいろデメリットが多いので、投稿後に「スラッグ」を変更するときには注意しましょう。
まとめ
スラッグとは、「その投稿(またはカテゴリーなど)固有の文字列」です。
当ブログのようにURLの一部にスラッグを使用するパーマリンク設定では、一般的に投稿の場合はURLの末尾の部分がスラッグにあたります。
WordPressでスラッグは、投稿、固定ページ、カテゴリー、タグで設定します。
スラッグを決めるときのポイントは、
- 日本語は使わず、半角英数字を使用しよう(小文字で統一しよう)
- 投稿と関連性のあるものにしよう
- 単語を区切るには「_」(アンダースコア)ではなく「-」(ハイフン)を使用しよう
- 重複しないように気をつけよう
です。
また、投稿後にスラッグを変更するときには、パーマリンク設定によってはURLが変わることがあるので気をつけましょう。
スラッグは、ブログを運営していくうえで大切なものですが、設定は簡単なのでぜひ試してみてください。
お役に立てば幸いです。
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